▼シェリンガム蒸留所とは?

かつて「シェリンガム」という名だった小さな町がある「バンクーバー島」。

カナダ西岸部のバンクーバーからフェリーで海を渡った場所。広大なカナダの太平洋側西端に面しており、海と山の美しい自然環境や野生生物に恵まれた島です。ハイキングやカヤック、釣りなどのアウトドア活動や、ホエールウォッチングが観光の魅力でもあり、自然と人間が平和に共存しています。

またバンクーバー島は、カナダのブリティッシュ・コロンビア州の州都であるビクトリアがあることから歴史的な建造物も多く、美しい街並みも目を引きます。

そのビクトリアの近郊、海岸線に設立された『シェリンガム蒸留所』は、太平洋と温帯雨林が交わるバンクーバー島を象徴する「COASTAL CRAFT SPIRITS(海岸線のクラフト蒸留酒)」を造り続ける、現在カナダで最も注目度が高い蒸留所です。


▼蒸留所のストーリー

蒸留所の代表でありマスターディスティラー(蒸留責任者)であるジェイソン・マクアイザック氏は、23年間のシェフとしてのキャリアを持ち、2015年、公私共にパートナーであるアレイン・マクアイザック氏と共に、人生の夢だった自身の蒸留所を設立します。

ライフパートナーとして、そしてビジネスパートナーとして歩み続ける2人は、バンクーバー島の南端にある「シェリンガム・ポイント・ライトハウス(灯台)」のふもとの小さい町で、自宅のガレージから小さな蒸留所を始めました。

最初はジンとウォッカの製造から始め、実験を繰り返しながら徐々に規模を拡大していきます。年を追うごとにリキュールやアクアヴィットといったラインナップも増えていき、認知度も上がるにつれて蒸留所の規模も拡大していきました。

そして2019年、世界最高峰のジンの品評会「WORLD GIN AWARDS = ワールド・ジン・アワーズ」で最高賞である「ワールズ・ベスト」に輝いたことによって、一躍世界でも知られるようになっていきます。

2023年には、巨大な蒸留所の建設やウイスキーのリリースなど、常に新しいことに挑戦し続け、現在では、カナダを代表するようなクラフトスピリッツの蒸留所にまで成長しました。

国際的評価の高さからヨーロッパやアジアなどにもその販路を広げ、ついにここ日本においても、シェリンガム蒸留所の製品をご紹介できる運びとなりました。


▼シェフとしてのキャリア。独創的なスピリッツ。

「Creativity Meets Culinary」創造力と料理芸術の出会い

「私たちの使命は、あらゆる人々に適した完璧にバランスのとれたスピリッツを創造すること」と語るマスターディスティラーのジェイソン氏は、23年間のシェフのキャリアの末にスピリッツ製造という新しい地平にたどり着きました。

ひとつひとつの素材を「キュレーション」してスピリッツを創造する。それはまるで、レストランを訪れた人にコース料理を提供するように、直感的に、そして精神的にフレーバーを構築する複雑な工程です。

素材のポテンシャルを活かし、異なった芳香を持つボタニカルを複雑なコンビネーションで整える。それは彼にしかできないお酒づくりです。そうやってつくり上げられたスピリッツは、そのままストレートで飲むのはもちろん、ジントニックやカクテルの素材としても、そして高級料理とのペアリングにおいても真価を発揮します。


▼品評での受賞歴

2019年、世界最高峰のジンの品評会「WORLD GIN AWARDS = ワールド・ジン・アワーズ」フレーバーカテゴリーのコンテンポラリー部門において、『シーサイドジン』が世界最高賞である「ワールズ・ベスト」に輝きました。

フレーバーカテゴリーはジンの味そのものについての評価であり、毎年数100~数1000の応募総数がある中、ワールズ・ベストには10本前後しか選出されません。その中でも一番応募数が多いと言われるコンテンポラリー部門において世界一の称号を得ました。これは、並大抵の名誉ではないでしょう。

また同品評会において、『ビーコンジン』は2021年に金賞を、2023年に発表されたばかりの『レインコーストジン』は2024年に銀賞を受賞しています。その他の品評会においても受賞歴があり、シェリンガム蒸留所のスピリッツは世界においても認められています。

▼シーサイドジン受賞歴

・World Gin Awards 2019 World’s Best Contemporary Gin

・Santé Spirit Awards 2021 Double Gold

・Canadian Artisan Spirits Competition 2018 Gold

・BC Food and Beverage Awards 2020 Product of the Year

・Taste BC Awards 2018 Gold

・PR%F Awards 2023 Double Gold

▼ビーコンジン受賞歴

・World Gin Awards 2021 Gold

・Canadian Artisan Spirits Competition 2020 Best in Show

・Santé Spirit Awards 2021 Silver

・BC Distilled 2019 Audience Favorite Gin

・San Francisco World Spirits Competition 201Silver

▼レインコーストジン受賞歴

・World Gin Awards 2024 Silver


▼洗練されたボトルデザイン

ボトルのデザインも素晴らしく、かつての「ムーンシャイン = 密造酒」をオマージュして作られています。ジェイソン氏が海岸沿いの打ち捨てられた遺跡を散策していた時に、古い時代の密造酒の空き瓶を拾いインスピレーションを受け、このデザインが生み出されました。

シェリンガムの製品のボトルは大量生産の既製品ではなく、オリジナルデザインのボトルを使用しています。ボトル上部にエンボス加工された帆船のデザインは蒸留所のトレードマークであり、バンクーバー島沖を航海していた歴史的な帆船を表現しています。

重厚なボトルとまるで高級な本の装丁のようなラベルデザイン。バックバーに置いてあっても目を引くようなボトルであり、その美しい質感でインテリアを一層魅力的に演出します。


▼サステナビリティの理念

シェリンガム蒸留所は未来を見据えた持続可能な社会の実現を目指し、環境への配慮と社会的責任を重視した製品・サービスを提供しています。

その活動は多岐に渡りますが、下記にその一例をご紹介します。

  • 原料の多くをローカルサプライヤーから調達
  • チョコレート リキュール用のカカオ豆、コーヒー リキュール用のコーヒー豆など、ローカルのメーカーとパートナーシップを結び、廃棄予定の素材を調達。アップサイクルしてお酒づくりに使用する
  • 高度なリサイクルプロセスを採用して蒸留所の排水を再利用
  • 「カーボンニュートラル」の認定を受ける
  • 「バイオスフィアコミット」の認定を受ける
  • ブリティッシュ・コロンビア州の環境保全基準「BC・グリーン・ビジネス」の認定を受ける
  • 収益の一部を海洋保全の組織である「シー・レガシー」に寄付
  • 気候変動を軽減する組織「バンクーバーアイランド・グリーン・ビジネス・イニシアチブ」への参加
  • ボランティア活動などを通し、地域社会との連携を深める

▼各種シェリンガムジンの詳細はこちら

Seaside Gin シーサイドジン

太平洋の広大さを感じさせるジン

【主要ボタニカル】

ジュニパーベリー、ローズ、ラベンダー、ウイングケルプ、シトラス、コリアンダー、カルダモン

Beacon Gin ビーコンジン(旧カズキジン)

日本とカナダの架け橋となるジン

【主要ボタニカル】

ジュニパーベリー、緑茶、ユズピール、グレープフルーツピール、桜の花びら、スパイス

Raincoast Gin レインコーストジン

島を覆う温帯雨林の象徴

【主要ボタニカル】

ジュニパーベリー、ネトル、ニオイヒバの葉、オークモス、柑橘、スパイス

▽ London Dry Gin ロンドンドライジン

「クラシックジンへのリスペクト」と「料理人の感性」の融合

【主要ボタニカル】

ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、カルダモン、グレインズ・オブ・パラダイス)、オリスルート、グレープフルーツピール、オレンジピール、レモンピール

Seaside Gin

シーサイドジン

太平洋の広大さを感じさせるジン

Beacon Gin

ビーコンジン

太平洋の広大さを感じさせるジン

Raincoast Gin

レインコーストジン

島を覆う温帯雨林の象徴

London Dry Gin

ロンドンドライジン

「クラシックジンへのリスペクト」と「料理人の感性」の融合